「拉麺 富」のシンプルだけどコクの深いラーメン。食べた後はTKGにスープをかけてオジヤで〆
夏の午後、日差しが強くなってきた鹿児島中央駅の周辺を歩きながら、ランチを食べたくなった私は中央駅横一番街で「拉麺 富」というラーメン店を見つける。
Instagramを見てみると、どうや焼肉店が営んでいるようだ。焼肉店が仕入れた質の良い肉や骨で出汁を取っていることを想像すると美味しくないはずがない。
店の前では少し古びた外観が出迎えてくれる。飾り気のないシンプルな店構えに、なぜか安心感を覚える。店内に入ると、スープの香りが鼻をくすぐり、食欲をそそる。カウンター席に腰を下ろし、メニューを手に取る。
注文するのは、やはり基本のラーメンと、卵かけご飯。定番メニューでその店の真価がわかるものだ。そして、卵かけご飯にラーメンのスープとタレをかけると美味しいという裏技も試してみたくなる。
シンプルな味ながら濃厚でキレのあるラーメン
まずはラーメン。運ばれてきた瞬間、黄金色に輝くスープに目を奪われる。豚骨と鶏ガラで出汁を取ったスープは濃厚でコクがある。
しかしギトギトした脂っこさやしつこさはなく、すっと飲みやすい。ひと口飲むと、口の中に広がる旨味の波。
シンプルだがスープの深いコクと、絶妙な塩加減が絡み合い、思わず「そうそう、こういうので良いんだよ」と呟きたくなる、なんとも言えない幸福感が押し寄せる。
麺はやや細め〜中太のストレート。しっかりとしたコシがあり、スープとの相性も抜群。すすりながら、麺の弾力とスープの絡み具合を楽しむ。
そしてチャーシューもまた絶品。塩味の利いたスープが豚肉の味を邪魔せず絶妙にマッチし上手く引き立てている、まさに至福の一口だ。
TKGと鶏がらスープのお互い邪魔をしない引き立つ美味しさ
次に卵かけご飯。卵の黄色が鮮やかに白米に絡む。このまま食べても美味しいが、ここで試してみたいのが、ラーメンのスープとタレをかけるという裏技。
スプーンで卵かけご飯の中心にくぼみを作り、そこにスープを少し注ぐ。タレも適量加えて、全体を軽くかき混ぜる。一口食べてみると、卵のまろやかさとスープの旨味が絶妙に調和し、口の中で新しい味わいが広がる。タレの塩気が全体を引き締め、後引く美味しさに変わる。
シンプルな卵かけご飯が、ラーメンのスープとタレによってさらに美味しくなるとは驚きだ。TKGというよりは、どちらかというと「おじや」に近いかもしれない。思わずレンゲが進み、あっという間に完食してしまう。
飲み干すだけでは勿体無い。食べて楽しむスープ
「ラーメン富」は、飲み干せる一杯をコンセプトにしたラーメンだが、ただ飲むだけでは勿体無い。豚骨と鶏ガラ出汁が効いたコクのあるスープを卵かけご飯にかけることで鶏ガラとたまごのオジヤ風変則親子丼として楽しむのがベストであろう。
もし、鹿児島中央駅付近を訪れることがあったら是非この変わった親子丼を試してほしい。
店舗情報
所在地: 〒890-0053 鹿児島県鹿児島市中央町24−15
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投稿者プロフィール
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神奈川から鹿児島に移住した当サイト管理人兼WEBデザイナー。カレーとラーメンと焼肉や珍しいご当地料理が好き。週末はイベントやお祭りに出向いたり、小学生の娘と一緒にポケモンをしながら街をブラブラ歩く。最近はドラクエウォークもやってます。
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