弥五郎どん祭り(11月3日開催)で知られる「岩川八幡神社」【鹿児島県下三大祭】
宮崎県との県境に位置する鹿児島県曽於市。国や県の指定文化財も抱える自然豊かな土地は、訪れる人の心を癒やします。
今回は曽於市の秋の名物の一つ「弥五郎どん祭り」が行われる「岩川八幡神社」についてご紹介します。
伝説の巨人をお祀りする、歴史的な神社
岩川八幡神社は曽於市南部に位置する神社です。元々は万寿二年(西暦1025年)に創建されましたが、現在の地に移ってきたのは大正三年(西暦1914年)のことです。
主祭神は八幡様として知られる応神天皇ですが、その他にも玉依姫命、仲哀天皇、神功皇后など多くの神様をお祀りしています。安産や健康にご利益があるとされ、地元産業である畜産にもご利益があります。
祭りの名前にもなっている弥五郎どんとは何者なのかと言うと、その昔この地にいたと伝わる伝説の巨人のことです。
村人たちと良い関係性を築き、時には天災などから助けることもあったため、決して悪い巨人ではなくむしろ友好的な存在でした。弥五郎どんも神様として扱われますが、一説には岩川八幡神社のご祭神でもある武内宿禰命であるとも言われています。
無形文化財「弥五郎どん祭り」とは
岩川八幡神社で行われる弥五郎どん祭りは、曽於市の秋の名物の一つで毎年11月3日に行われます。県の無形文化財にも指定されているこのお祭りは鹿児島県下三大祭の一つにも数えられ、なんと約900年の伝統を誇ります。
身長4メートルにも及ぶ大きな弥五郎どんが境内から出て市街地を練り歩く「浜下り」は圧巻です。多くの見物客が集まる祭りのメインイベントとなっています。
弥五郎どんにちなんだ祭りは宮崎県にもあり、それぞれの弥五郎どんは兄弟だと言われ、岩川八幡神社の弥五郎どんは次男だとされています。
境内には遙拝所も
岩川八幡神社は弥五郎どん祭りの際は人でごった返しますが、普段は曽於市に住む人々が訪れる閑静な神社です。境内にあるさざれ石や大きなご神木など、歴史の深さを自然からも感じられます。
また、岩川八幡神社には遙拝所があります。遙拝所というのは、遠く離れた場所から神仏を拝むために設置された場所のことです。鹿児島県にいながら三重の伊勢神宮や、東京の皇居を拝むことができます。
地元らしさを感じられる弥五郎どんの御朱印も
岩川八幡神社の御朱印はまさに祭りにちなんだ弥五郎どんのスタンプが押されます。訪れたからにはぜひ手に入れておきたいものですが、祭りの時は混み具合も桁違いです。数日曽於市に滞在するなら、祭りの日からはずらして頂きに行くと良いでしょう。
絵馬も弥五郎どんが描かれたものがあり、地元らしさをふんだんに感じられます。お守りなども種類豊富に用意されています。せっかくなら岩川八幡神社のご利益と言われる安産や健康祈願のお守りを購入するのもオススメです。
アクセス
〒899-8102 鹿児島県曽於市大隅町岩川5745
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