鹿児島伝統のお祭りオススメ7選 ぼっけもんの心を燃やせ!
鹿児島に来るとちょいちょい「ぼっけもん」という言葉を耳にします。
ぼっけもんには「大胆な人」「勇敢な人」「怖いもの知らず」という意味があり、その精神は鹿児島の偉人「西郷隆盛」に表れており、つまり、大胆で勇気があり、情熱的な人のことを指します。鹿児島県民には、そんな「ぼっけもん」を理想とする想いがあるのではないでしょうか。
その情熱的な鹿児島県民が、その心を思い切り燃やすのが、季節を彩る様々なお祭りです。「ぼっけもん」の精神は、鹿児島のお祭りで度々垣間見ることができます。
ぜひ足を運んで、「ぼっけもん」の心を体験してみてはいかがでしょうか。
県下3大祭り「おはら祭」「弥五郎どん祭り」「お釈迦祭り」
鹿児島県には、観光客からも人気のお祭りが多くあります。中でも「県下3大祭り」と称される「おはら祭」「弥五郎どん祭り」「お釈迦祭り」は有名で、県外からの人気も高いです。
開催時期は、「おはら祭り」と「弥五郎どん祭り」は11月の始め、「お釈迦祭り」は4月の終わり。それぞれのお祭りの特徴については後述しますが、どれも歴史あるお祭りであり、見ているだけで伝統を体感することができます。
「鹿児島のお祭りに興味があるけれど、多すぎてどれに行こうか迷っている」という方は、まずはこの「県下3大祭り」から選んで、足を運んでみることをお勧めします。
華やかな総踊りは見逃せない!「おはら祭」
鹿児島市で例年11月2・3日に開催される、南九州最大のお祭りが「おはら祭」。名前の由来は、鹿児島民謡の「おはら節」から来ています。
おはら祭が始まったのは、太平洋戦争終結から4年後の昭和24年。空襲によって多くの神社や寺が焼失してしまった戦後の鹿児島市で、復興に燃える市民たちの手により、鹿児島市制60周年を記念してこのお祭りは誕生しました。おはら祭のメインは「総踊り」。2万人以上の参加者が華麗な衣装を着て練り踊る姿に、圧巻されること間違いなしです。総踊りは高見馬場交差点からいづろ交差点、桟橋通りまでを、鹿児島県の代表的な民謡に合わせて踊り進んでいきます。
祭りは「本祭り」と、前夜に行われる「夜祭り」があり、様々な楽しい催しが行われます。
巨大な弥五郎どんが街を練り歩く!「弥五郎どん祭り」
約900年の長い伝統を持つ「弥五郎どん祭り」は、身長4メートル85センチの大男「弥五郎どん」が主役のお祭り。五穀豊穣を祝う豊祭でもあります。
弥五郎どんの正体は未だにわかっていませんが、天皇6代に支えた武内宿禰、隼人族の首領などの説があります。曽於市の岩川八幡神社で例年11月3日に開催されるこのお祭りは、なんと当日午前1時から始まります。「弥五郎どんが起きっどー」のふれ太鼓で目覚める巨大な弥五郎どん。ちなみに、午前4時に行われる「弥五郎どん起こし」に参加した人は、体が健康になって運気も上昇するとか。
そして午後からは弥五郎どんの浜下りが行われます、八幡神社を出発した弥五郎どんが、約3時間かけて堂々と街を練り歩く姿は必見です。
弥五郎どん祭り(11月3日開催)で知られる「岩川八幡神社」【鹿児島県下三大祭】
宮崎県との県境に位置する鹿児島県曽於市。国や県の指定文化財も抱える自然豊かな土地は、訪れる人の心を癒やします。今回は曽於市の秋の名物の一つ「弥五郎どん祭り」が行われる「岩川八幡神社」についてご紹介します。 伝説の巨人をお […]
シャンシャン馬に乗った華麗な花嫁さんを見よう!「お釈迦祭り」
鹿児島屈指の大祭であり、江戸時代より続く志布志市の「お釈迦祭り」は、お釈迦様の誕生を祝う伝統行事です。昔は旧暦の4月8日に行われていたので、「しがつようか」がなまって「しがっじょか」とも言われるお祭りです。現在は例年4月29日に行われ、28日には前夜祭があります。
シャンシャン馬と呼ばれる、花嫁を乗せた馬の行列が見どころ。行列には踊り連など、花嫁以外にもたくさんの市民が参加しています。行列のゴールである宝満寺公園では「甘茶かけ」という習わしもあります。
お釈迦様の像に齢の数だけ甘茶をかけ、無病息災を願います。
関ヶ原の戦いに思いを馳せる「妙円寺詣り」
妙円寺詣り(みょうえんじまいり)は、鹿児島城の城下町であった鹿児島市から、日置市の妙円寺(徳重神社)までを詣でる伝統行事です。
妙円寺詣りの始まりは、なんと江戸時代。天下分け目の関ヶ原で豊臣方として戦った島津義弘は、辛くも敵中(徳川方)を突破し、鹿児島へ帰還を果たします。その時の苦難を鹿児島城下の武士たちがしのび、いつの間にか妙円寺詣りが始まったそうです。
現在では毎年10月第4週の土・日曜日に行われ、ウォークラリーや出店、ステージイベントなどが催される楽しい行事となっています。また、鎧冑に身を固めた参拝者も注目ポイント。勇ましい武者行列を見て、関ヶ原に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
馬と人が賑やかに踊る!「初午祭」
「初午祭(はつうまさい)」は霧島市で約470年の歴史を誇る、鹿児島神宮の伝統行事です。
初午祭の由来は未だはっきりしませんが、鹿児島神宮改装中の天文21年、島津貴久が馬頭観音の夢を見たことがきっかけだという説があります。そういった理由から、初午祭はかつて「十八日の馬」と呼ばれていたとか。
この祭りで祈願されるのは「五穀豊穣」「家内安全」「畜産奨励」「厄払い」。御神馬(ごしんめ)を先頭に、20頭以上の「鈴かけ馬」と2千人の参加者が一体となって踊ります。
馬は華やかに飾り立てられ、首には沢山の鈴がかけられます。太鼓や三味線にあわせて馬も人も賑やかに踊る、全国に類を見ないお祭り。開催時期は旧暦1月18日を過ぎた次の日曜日で、例年2〜3月のうちに行われます。
重要文化財に指定された鹿児島神宮へお詣り
霧島市隼人町にある鹿児島神宮は、願いを叶える亀石や、安産のお守りになる丸い石など、鹿児島観光で人気のパワースポットです。特に安産成就の石體神社は毎月戌の日にはたくさんの地元の方たちがお参りに来ます。 神話で知られる山幸彦 […]
優しい光に包まれる「六月灯」
鹿児島県内にある各地の神社で,7月の縁日に灯籠をともして行う夜祭りが「六月灯(ろくがつどう)」です。県民には「ロッガッドー」とも呼ばれるお祭りで、7月になると、鹿児島市などでは毎晩のようにどこかの神社で催されています。
祭りの由来は諸説ありますが、薩摩藩主の島津光久が上山寺新照院の観音堂を参詣した時に、たくさんの灯ろうをつけさせたことがきっかけという一説もあります。祭り当日は文字や絵をかいた様々な灯ろうが寺院に飾られ、縁日が立ち並び、踊りや歌が奉納されます。
県内最大の六月灯は、鹿児島市にある照國神社の六月灯。企業や商店街による華美な灯ろうを見ることができ、夜店も人が多く賑やかです。
照国神社 - 鹿児島最大規模の六月灯は県内有数の観光スポット
鹿児島市の中心部にある照国神社は、鹿児島県内一の参拝者数を誇る神社です。地元の参拝客だけでなく、アクセスの良さから多くの観光客も訪れる、人気の観光スポットです。 鹿児島の氏神様 照国神社は、鹿児島県鹿児島市照国町にある神 […]
豪華絢爛なご神幸行列は必見!「おぎおんさぁ」
京都の祇園祭をルーツとする鹿児島市のお祭り「おぎおんさぁ」。夏の風物詩とも言えるこの祭りは江戸時代から続いており、悪疫退散、商売繁昌が祈願されます。歴史はなんと400年以上。古くから行われている伝統的なお祭りです。
おぎおんさぁの見所は、なんと言っても豪華絢爛な神輿行列です。中には女性だけで担ぐ神輿もあるとか。市内で一番の繁華街「天文館」を中心とした歩行者天国での、総勢3千人のご神幸行列は一見の価値ありです。
おぎおんさぁは例年7月下旬に、宵祭と本祭の2日間に渡って開催されます。鹿児島県民に長年親しまれているこの祭では、荘厳な雰囲気を楽しむことができます。
投稿者プロフィール
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神奈川から鹿児島に移住した当サイト管理人兼WEBデザイナー。カレーとラーメンと焼肉や珍しいご当地料理が好き。週末はイベントやお祭りに出向いたり、小学生の娘と一緒にポケモンをしながら街をブラブラ歩く。最近はドラクエウォークもやってます。
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