「お釈迦まつり」志布志市の街を彩る華やかな伝統行事
5月の大型連休の訪れを前に、鹿児島県志布志市は色とりどりの祝祭で大盛上がり。その中心にあるのが、“鹿児島県下三大祭り”の一つでもある地域に根ざした伝統行事、「志布志お釈迦まつり」。
この祭りは、お釈迦様の誕生を祝う、意義深いイベントであり、江戸時代から続く歴史を持ちます。
お釈迦まつりの歴史
お釈迦まつり、または花まつりとも呼ばれるこのお祭りは、仏教の開祖である釈迦(ブッダ)の誕生を祝う日本の伝統的な行事です。
お釈迦様が生まれたとされる日に、寺院や地域の人々が色とりどりの花で飾られた仏殿や会場でお祝いをします。特に有名なのは、仏様が生まれた瞬間を再現した「甘茶(あまちゃ)の儀式」です。甘茶とは、ハーブの一種で甘い味がする茶で、仏様の像に清めの行為としています。参拝者たちは柄杓で甘茶を仏像に歳の数だけかけることで無病息災を願います。
また、子供たちが主役となり、華やかな衣装をまとってパレードを行うこともあります。これは「白象行列」と呼ばれ、仏様が白象に乗って天から降りてきたという伝説に基づいています。
全国各地で様々な形でお祝いが行われ、地域によって特色がありますが、共通しているのは、生命の尊さと平和の願いを表現していることです。
志布志お釈迦まつりでは、毎年4月の28日に前夜祭、4月29日に本祭が行われ、「シャンシャン馬行列」が見どころです。
志布志お釈迦まつりの主なイベントと見どころ
祭りのハイライトは、色鮮やかな「シャンシャン馬行列」。新婚夫婦の花嫁が伝統衣装を身にまといながら馬に乗り、花婿がその馬を引いて志布志の商店街を周ります。また、それに続いて「踊り連」による、ダイナミックな音楽と共に繰り広げられる舞踊で、観客を魅了します。
そして、籠に乗った子どもたちが参列する「稚児行列」も、その無邪気な笑顔が訪れる人々の心を和ませてくれます。
前夜祭では、、地元の竹灯籠が夜空を彩り、幻想的な雰囲気を演出。夜店や地元アーティストによるパフォーマンスも、祭りを一層盛り上げます。
グルメと地元特産品
祭りでは、志布志市特有の食文化も大いに楽しむことができます。地元の飲食店が出店するブースでは、黒豚やブリなど地元の畜産物や新鮮な海の幸を使った丼ぶりや、手作りのスイーツが味わえるので、これらを目当てにお釈迦祭りに行くのも悪くないと思います。
また志布志には、初代鹿児島ラーメン王の「まるちょんラーメン」や「志布志うなぎの駅」や鹿児島県産うなぎを食べられるお店など美味しいスポットがたくさんあるので、ぜひそちらにも寄っていきたいです。
アクセス情報
志布志お釈迦まつりの会場へのアクセスは、JR志布志駅から徒歩約20分。祭りの期間中はシャトルバスが出ているので便利です。
鹿児島県志布志市 宝満寺公園
志布志お釈迦祭りPV
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