【車なし】仙台からちょっと足を伸ばして山寺(宝珠山 立石寺)へ。駅弁と板そばを食べる日帰り観光 電車の旅

イベント参加のために前日から仙台入りし、2日目のこの日は朝早く起きて仙台からお隣山形県の山寺(立石寺)へ向かう。
東北へ来たら絶対行ってみたいと思っていた場所。だが地形的に電車が天候の影響で止まったり、動物と衝突したりと何かと足止めされやすいらしい。つい先日まで大雨の影響で電車が止まっていたのだが、幸いこの日は天気も回復し電車も運行していた。
山寺と聞くと山形市のイメージが強いが、仙台からも意外と近く。午前中にさっと行って、また戻って来れるくらいの距離感。
- 仙台駅 → 山寺駅:JR仙山線で片道約50〜60分くらい
- 山寺駅←→山頂(奥之院):往復約2時間
山寺が8時から開園するので、仙台を7時台の電車で出発すれば、ちょうど8時くらいに山寺駅に到着し、山頂まで登って戻ってくれば、10時台の山寺駅発の電車に乗れるので、ちょうど昼前には仙台に戻って来られる予定だ。
ただし、JR仙山線は1時間に1本ほどしか運行していないので、乗り損ねると大幅な時間ロスになるので注意したい。
なお、仙台駅の駅弁売り場が朝7時にオープンするので買っておいて、朝食ついでに電車内で景色を眺めながら食べることもオススメしたい。
仙台から約1時間で「別世界」の里山へ
この日は11月の連休だったが、朝早い時間だと、車内も空いていてのんびりムードでちょうどいい感じ。
仙台駅を出発し、広瀬川を越え、愛子駅を過ぎると窓の外にはだんだん街並みが減って、段々と山あいの景色が増えてくる。
8時ごろ山寺駅に着いて電車を降りると、こぢんまりしたホームと山に抱かれるような透き通った空気が出迎えてくれる。



改札を出たら、ほぼみんな同じ方向(=山寺)に歩いていくので、方向音痴でも安心だ。
駅から歩いて登山口へ
山門までは、いかにも門前らしい小さなお店が並ぶ通りを歩いていく。
- 名物・玉こんにゃく
- 山形名物・板そば
- 山形らしいお漬物やゆべしなどを売る土産物屋
…などなど、朝から誘惑が多すぎる。
寄って行きたいところではあるが、帰りの電車の時間までには戻って来ないといけないので、まずは先を急いで、もし時間があれば帰りに立ち寄ろう。


松尾芭蕉も登った1015段の“朝活”開始
駅から歩いて5分ほどで、山寺の登山口に到着。
ここから合計1015段の石段を登る朝活の始まり。
最初の石段を登っていくと、「根本中堂」が見えてくる。ブナ材の建築物では日本最古で国指定重要文化財に登録されている。
まずはここで参拝して登山祈願をしよう。
なお、ここで御朱印をもらうことも出来るが、朝8時の段階ではまだ用意ができていなかったので、欲しい方は登山後にまた後で寄る必要がある。
根本中堂を脇道から抜けて、道なりに進むと日枝神社が見えてきます。
ここは社務所が開いていたので、お参りをして御朱印をもらいます。


さらに進むと、俳人 松尾芭蕉像があるので記念撮影。
さらに先の念仏堂、幸福の鐘ではちょっと変わった参拝を体験できるので、ぜひ試してみよう。


準備運動はここまで。山寺登山開始!
登山口から15分ほどでようやく立石寺の門に到着。つまりここからが本格的に山登りの始まりなのである。
山寺は「お参り」というより、もはや「登山」。
麓から山頂まで、全行程が石段で、その段数はなんと1015段!自分のペースで途中で休みながら無理のないように登ろう!
最初は比較的ゆるやかな石段が続き、木陰も多くて風も通るので、朝の時間帯なら割と快適。
しかし、石段の勾配が少しずつきつくなってくると、汗をかくほど体が温まってくるので上着は脱いでしまった。
どちらかというと肌寒いはずの11月上旬でこれだから、もし真夏に来る場合は、かなりの苦行を覚悟した方が良いかもしれない。
そして段々と登っているうちに息も切れ切れになってきて、もはや
『閑さや 岩にしみ入る 蝉の声』
とか歌ってる余裕は全くないだろう。
そう考えると芭蕉の本当の凄さは俳句の才能よりも、その健脚の方だったのかもしれない。
もう半分以上は登って来たかな?と思っていたところ、案内板が見えてきた。
そこにはこう書かれている、
「奥之院まで640余段」
まだ3分の1しか来ていない。



自分の運動不足と体力の衰えを石段によって可視化される瞬間だ。
しかし、この素晴らしい景色が疲れを少し忘れさせてくれるのがせめてもの救いだ。




力を振り絞って、登り続けると山の上の方に建造物が見えてくる。
仁王門だ
仁王門を過ぎると、いよいよラストスパート。ここまで来たらもう引き返すわけにはいかない。行くしかない。
ついに奥之院に到着、しかし重大なミス発覚
1015段の石段を登り終わり、ようやく奥之院へ到着。
参拝してから御朱印を貰おうとしたが、どうやらここでは書き置きタイプの御朱印はなく、記帳するしかないようだ。
残念ながら御朱印帳を持参するのを忘れてしまったので、今回は諦めよう。
御朱印を集めている方は、御朱印帳を持参することを忘れないように注意されたし。


ご褒美は、五大堂からの“空中散歩”ビュー
奥之院で終わりではない。
最上義光公の御霊屋や重要文化財の立石寺三重小塔など他にも見所はたくさんある。


すぐ近くの「華蔵院(けぞういん)」には御朱印の書き置きがあったので、せめてこちらだけでも貰っておく。
そしてなんと言っても、立石寺のハイライトといえば、開山堂と納経堂。


そして、その奥にある五大堂。
特に五大堂の舞台からの眺めは、本当に圧巻。
- さっき歩いてきた麓町がミニチュアみたいに小さく見える
- 目の前には、田んぼと里山ののどかな景色が広がる
- 青い空と紅葉が混じった木々のコントラストが美しい
朝の時間帯だと、まだ人も比較的空いていて光もやわらかいので、写真を撮るにもベストなタイミング。



下山
帰りは同じ石段を下っていくことになるが、登りよりも膝にくるので、ちょっと慎重に。
同じ道だけど、登ってくる時とはまた別の角度から、気が付かなかった風景を楽しめるので全然飽きない。
山寺で人気の店「対面石」で山形名物・板そばを食す
下山した時点で帰りの電車の時間まで後40分ほど余裕がある。
そこで往復2000段を登り降りした体を休めるため、駅に向かう途中にあったお蕎麦屋さん「対面石」に入る。
このお店はこれまでテレビなどで幾度となく紹介され芸能人も多数訪れたことのある有名店らしい。
昼時には満席で行列ができるほどの人気らしいが、この時はまだ10時前ということもあってお客さんもほとんどいなかった。
朝に駅弁を食べて来たばかりでそれほどお腹は空いていないため、軽く板そばを注文することにする。
そばは喉越し滑らかで風味があり、また麺つゆの方は東北といえば醤油辛いイメージがあったが、意外とマイルドで出汁のうま味が強く、むしろ甘みすら感じる。まぁ、鹿児島の麺つゆはこの10倍は甘いのだが。


お土産「味噌くるみゆべし」を買って仙台へ戻る
蕎麦を食べ終えたら、お次はお土産屋へ。
山形らしい名物かつ山寺っぽいパッケージに惹かれて「味噌くるみゆべし」を購入する。
後日、自宅で食べたのだが見た目の素朴さに反してめちゃくちゃ美味い!
最初はちょっと醤油辛い味噌味にクセがあり、「なんだこれ?」という感じだったのだが、食べ続けているうちに段々とハマっていき、胡桃の食感も相まって、この唯一無二の味わいは個人的に「ベストオブお土産トップ3」に入るほど。ただし、うちの子どもは苦手と言っていたので、万人ウケする味ではないようだ。
ちなみにベスト3の他の2つは鹿児島のかるかん饅頭と広島の乳団子だ。


店を出たところで、ちょうど山形行きの電車が橋を渡っていた。
この後すぐに仙台行きの電車が来るので、急いで駅へと向かうと、先ほどの山形行きの電車から降りてきた客が駅前にたくさん。
また、観光バスツアーの客も大勢来ていたので、これだけの人数一度に山寺へ向かったら、山頂は大渋滞だろう。
改めて、朝早く来て良かったと思う次第だった。
山寺駅から再びJR仙山線に乗れば、仙台までは約1時間。
朝7時台に仙台を出たとして、ゆっくり登って、絶景を堪能して、お土産見て、仙台駅に戻ってくるのがだいたい11時半〜12時ごろ、というイメージ。
そこから仙台駅周辺でランチをして、午後は仙台市内観光なんてコースも可能だ。
まとめ
服装&持ち物
- 歩きやすい靴・服装
- 御朱印帳
- 飲み物(自販機はあるけど、マイボトルがあると安心)
- 小銭(お賽銭・お守り用)
特に、立ち寄る寺、社全部にお参りしていたら、お賽銭だけで1,000円くらいはすぐなくなってしまうので、小銭は多めに用意した方が良い。というか、この際お賽銭もキャッシュレス対応してもらいたい。
季節・時間帯
上旬だとまだ紅葉しきれてなかったので、11月中旬くらいだと紅葉が見頃か。
朝なら比較的空いているので、ゆっくり撮影しながら歩ける印象。
山寺の石段1015段は、正直ラクではないが、でも、登り切った先の景色と達成感は他に変え難い体験。
仙台で午前中だけ時間が空いている人はぜひ、ちょっと足を伸ばして「山寺での朝活」に挑戦してみて。
ちなみに翌日、めちゃくちゃ筋肉痛になりました。
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投稿者プロフィール

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神奈川から鹿児島に移住した当サイト管理人兼WEBデザイナー。カレーとラーメンと焼肉や珍しいご当地料理が好き。週末はイベントやお祭りに出向いたり、小学生の娘と一緒にポケモンをしながら街をブラブラ歩く。最近はドラクエウォークもやってます。
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