【乗車前に知っておきたい】SL人吉の予約から乗車のコツまで
2024年3月に運行終了予定の「SL人吉」。子どもが乗ってみたいというので(おそらく鬼滅の刃の無限列車の影響だと思われる)、日帰りで鹿児島から熊本まで行って乗ってきました。
そのときの体験談をまとめてみたので、これから乗車を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
SL人吉の魅力とその影響
SL人吉は、熊本県を走る蒸気機関車で、その歴史は多くの鉄道ファンを魅了し続けています。かつて日本の多くの場所で活躍した蒸気機関車は、現代では希少な存在となりましたが、SL人吉はその貴重な姿を今に伝える歴史文化として、大切にされています。
歴史的・文化的価値
SL人吉は昭和初期に製造され、長年にわたり人々と物資を運んできました。一時期はディーゼル機関車に取って代わられた時代もありましたが、その後、鉄道愛好者や地域住民の強い要望により、観光用として復活しました。この復活は、日本の鉄道史だけでなく、地域文化としても非常に重要な意味を持ち、地域興しなど経済的な側面でも大きな貢献をしてきました。
体験的価値
SL人吉に乗ることは、ただ移動するだけでなく、特別な体験を提供してくれます。機関車から立ち上る煙、力強い汽笛の音、レトロ感溢れる往年の車両のデザインは、ある人にはノスタルジーさ、ある人には斬新さを感じるなど世代によって様々な感情をもたらすかもしれません。
教育的価値
子どもたちにとっても、SL人吉は歴史や科学の生きた教材となります。蒸気機関の仕組みや、鉄道の歴史を学ぶ絶好の機会を提供し、家族での教育旅行にも最適だと思います。
SL人吉の予約方法
SL人吉に乗るためには大きく分けて二通り。1つは自分で切符を買う方法、もう一つはツアーに参加する方法です。
自分で切符を購入する場合は、JR九州のサイトからネット予約できますが、1カ月先の列車までしか予約できません。非常に人気が高いため、予約可能となった瞬間にあっという間に売り切れてしまい、希望の日時の切符を購入することは困難です。
ツアーの場合は、数カ月先まで予約が可能なうえ比較的予約の空きに余裕があります。ただし、ツアー発着の日時・乗降場所が指定されており、自由なスケジュールが立てられません。またバスツアーとのパッケージになってたりするので、切符だけ購入する場合に比べて高額になります(¥25,000~/一人)。
乗車場所を変えると切符を買える可能性あり
切符を購入する際に、希望の日時が売り切れていたとしても、乗車駅を変えると空きがある場合があります。始点である熊本駅または鳥栖駅以外の駅発で検索すると、途中下車する人がいるため、空き席が見つかるかもしれません。
私の場合は熊本発を諦め、玉名駅発→熊本駅着に変えたところ、出発の3日前にも関わらず家族3人分の切符を取ることができました。
SL人吉に乗車しに玉名へ
15:55 鹿児島本線(門司港行き)で玉名駅へ
玉名駅までは熊本駅からJR鹿児島本線で約30分ほど。玉名にも温泉や神社など、いろいろ見どころがあるので、時間があれば周ってみたいですね。
今回は残念ながら時間がなかったので玉名観光はできませんでしたが、駅前の「こっぺりあ」というコッペパン専門店に立ち寄ってみました。ふわふわもちもちの揚げコッペパンにこぼれるくらい砂糖をまぶした「揚げこっぺ」がおいしかったです。
16:52 玉名駅発のSL人吉乗車
揚げこっぺを食べながら、ホームで待っていると列車の音が聞こえてきたので、目をやると遠くに列車の姿が。近付くにつれて列車のカタチがはっきり見えてきました。
SL人吉です!
が、あれ?SLってこんな形だっけ?なんかイメージとちょっと違う。
と思っていたら、どうやらよく知られている蒸気機関があるのは進行方向とは逆の一番後ろの車両のようです。要は後ろ向きで走っているということでしょうか。
SL人吉の車内
車内には客車のほか、売店があり、お弁当やドリンク、キーホルダーやピンバッジなどオリジナルグッズ、お土産を買うことができます。
到着までの間、車窓からの景色を楽しむのも良いし、お菓子やドリンクを飲みながら過ごしても良いし、車内を探索するのも良いと思います。
売店の近くに記念乗車証スタンプカードがあり、自分でスタンプを押して持ち帰ることができます。
車両の先頭と後方は展望スペースのようになっていて、記念撮影を行うためのパネルや車掌キャップを貸してもらえます。
熊本駅で撮影タイム
17:30 熊本駅着
玉名駅を出発して約40分。楽しい時間はあっという間に過ぎて終点・熊本駅に到着。
到着後も乗客サービスのためか、しばらくは駅に停車し続けるので、ここで撮影タイムになります。
機関室にいる機関士さんにカメラを預けると機関室の内部の写真を撮ってくれます。停車時間に制限があるので撮ってほしい場合は、下車後すぐに機関車両へ向かいましょう。
切符は記念に持ち帰ることもできます。その際は、自動改札を通ると回収されてしまうので、改札で駅員さんに切符を見せましょう。切符に記念スタンプを押してもらえます。
旅の終わりに
SL人吉での旅は短い時間でしたが、子どもも楽しんでくれて一生の思い出になりました。冬休みの絵日記の宿題もこれで一つクリアできそうです。ありがとう、SL人吉!
家に帰ってから石炭クッキーを食べてみましたが、見た目に反してちゃんとしたクッキーの味がして、美味しかったです。ココア味ですが苦すぎず、子どもでも食べられるのでお土産として人に配るのも良いと思います。
運行終了まで残りあとわずかですが、皆さんも機会があればぜひSL人吉に乗ってみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール
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神奈川から鹿児島に移住した当サイト管理人兼WEBデザイナー。カレーとラーメンと焼肉や珍しいご当地料理が好き。週末はイベントやお祭りに出向いたり、小学生の娘と一緒にポケモンをしながら街をブラブラ歩く。最近はドラクエウォークもやってます。
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