SLやまぐちに乗って日本遺産のまち津和野へ!

「水木しげるロードに行きたい」

子どもにそう言われたことから始まった、鹿児島から鳥取県境港を目指す電車の旅。

とはいえ、鹿児島から境港まではなかなか遠い。直線距離だけ見れば「まあ行けるのでは?」と思ってしまうが、実際に移動ルートを調べてみると、軽く現実を突きつけられる。

そこで今回は、途中で出雲や松江にも寄りながら、2泊3日でのんびり向かうことにした。

旅の1日目は、鹿児島中央駅から新幹線で新山口駅へ。そこから人気観光列車「SLやまぐち」に乗って、「SLやまぐち弁当」を食べながら日本遺産のまち・津和野を目指す。

鹿児島中央から新山口へ!まずは駅弁を調達

鹿児島中央駅から新幹線に乗って約2時間半。新山口駅に到着した。

新幹線の改札を出ると、すぐ目の前に土産物屋の「名品蔵」がある。ここでまずは昼食用のお弁当を調達する。

目当てはもちろん「SLやまぐち弁当」だ。

SLやまぐちに乗る人の大半は、このお弁当を買うのではないだろうか。少なくとも自分の中では、SLやまぐちとSLやまぐち弁当はセットである。むしろ弁当まで含めて乗車体験と言っていい。

ちなみに娘は「博多名物かしわ飯」をチョイス。山口まで来て博多名物。まあ、旅先の駅弁売り場というのは、そういう自由さがあって良い。

さらに、面白いパッケージに惹かれて「長州地サイダー」も衝動買いしてしまった。

SLやまぐち弁当と長州地サイダー

新山口駅で買っておきたいシュクルヴァンの黄金カレーパン

そして、新山口駅で忘れてはならない名物がもう一つある。

名品蔵の中にあるベーカリー「シュクルヴァン」で販売されている、「牛肉ゴロゴロ黄金カレーパン」だ。

このカレーパンは「西日本揚げカレーパン部門」で2度も金賞を受賞したことがあるらしい。そう言われたら買うしかない。金賞という言葉に弱い人間である。

ぜひ午後のおやつとして買っておこう。

新山口駅構内にあるベーカリー「シュクルヴァン」

10:54 新山口発 SLやまぐちに乗車

SLやまぐちは、新山口駅の在来線乗り場1番ホームから出発する。

ホームへ向かうと、すでに多くの人が汽車の前で記念撮影をしていた。親子連れ、一人旅、鉄道好きと思われるガチ勢。客層がなかなか幅広い。

駅ではSLやまぐち専用の旗が配られていたり、顔ハメパネルが設置されていたりと、出発前からちょっとしたイベント会場のような雰囲気だ。

子どもも楽しめるようになっているのはありがたい。乗る前からテンションを上げてくれる。

SLやまぐちの前で記念撮影

SLやまぐちの座席は早めの予約が大事

ちなみにSLやまぐちは、予約時に細かく座席を指定することができず、どこに座るかは予約システムに委ねる形になる。

今回は残念ながら通路側の席だった。

予約が少しギリギリになってしまったせいかもしれない。おそらく窓側から順に埋まっていくのだろう。窓側に座りたい人は、できるだけ早めに予約しておくのがおすすめだ。

ただし、通路側にもメリットはある。

席を立ちやすいので、売店や展望車、記念スタンプなどを見に行きやすい。車内をしっかり楽しみたい人は、あえて通路側でも悪くない。

車内では記念スタンプや限定日付スタンプも忘れずに

先頭車両の近くには、記念スタンプと台紙が用意されている。こういうものは後から思い出になるので、忘れずに押しておきたい。

また、車掌さんが記念乗車券を配布してくれたり、指定席券に限定の日付スタンプを押してくれたりする。

子どもはもちろん、大人でもちょっと嬉しい。こういう細かい演出があると、「観光列車に乗っている感」が一気に増す。

車内の売店では、SLやまぐち限定グッズも販売されている。気になる人はぜひ立ち寄ってみよう。

仁保駅と地福駅では撮影タイムあり

SLやまぐちは、途中の仁保駅と地福駅でそれぞれ15分ほど停車する。

ここは撮影タイムだ。

仁保駅では、歩道橋の上からSLを見下ろすように撮影できる。

地福駅では、真正面からSLを見上げるようなアングルで撮ることができる。

どちらもその駅でしか撮れない角度なので、無精せずに下車してみるのがおすすめだ。

汽車旅というのは、乗っているだけでも楽しいが、外から眺めるSLの姿もまた良い。特に煙を上げる姿は、やはり絵になる。

SLやまぐち弁当で山口の味を満喫

途中でお腹が空いてきたら、新山口駅で買っておいたSLやまぐち弁当をいただく。

山口の特産品がいろいろ詰め込まれていて、これ一つで山口を満喫できるような駅弁だ。

中でもお気に入りは、ふく(ふぐ)めしと長州どりのタレ焼き。もう、この2つだけを詰め込んだ弁当を売ってほしいくらいだ。

SLやまぐちに乗ってSLやまぐち弁当を食べる

約2時間で終点の津和野に到着

新山口駅を出発して約2時間。終点の津和野駅に到着した。

新幹線の爆速移動に慣れてしまうと、SLでの旅はかなりゆっくりに感じる。

ただ、その遅さが良い。

景色を眺め、駅弁を食べ、車内を歩き、停車駅で写真を撮る。目的地へ一直線に向かうだけでは味わえない時間がある。

たまにはこういう旅も良いのではないだろうか。時間に追われる現代人には、むしろ贅沢な移動である。

SLやまぐちに乗るときの注意点

実際にSLやまぐちに乗ってみて、いくつか注意しておきたい点もあった。

予約が取りづらい

SLやまぐちは人気が高く、特に連休などはかなり予約が取りづらい。

早めに予約しないと窓側の席が埋まってしまったり、同乗者と席が離れてしまったりする可能性がある。

予定が決まったら、とにかく早めに動くのが正解だろう。

夏場は暑い

SLやまぐちの車内は、夏場だと少し暑く感じることがある。

車両設備に年季が入っている関係なのか、冷房が常に効いているタイプではない。夏に乗車する場合は、冷たい飲み物やハンディ扇風機など、熱中症対策をしておくと安心だ。

結構揺れる

これも車体が古いでいなのか、走行中は結構揺れる。

サスペンションの効きなのか、山道の線路の影響なのか、細かい理由は分からないが、かなり揺れるので車内を移動するときは、足元に注意したい。乗り物酔いに弱い人は酔い止めを持参した方がいいかも知れない。

日本遺産のまち津和野で可愛い和菓子を探せ!

津和野駅に到着した後、次の出雲方面行きの列車まで約50分ほど空き時間があった。

せっかくなので、少しだけ町を散策することにした。

ちなみに今回の旅では、各滞在スポットごとにミッションが設定されている。お題をクリアしながら進むという、某バスサンド的なルールがある。

そして、津和野でのミッションは「可愛い和菓子を探せ」。

一見ほのぼのしたミッションに見えるが、この日の外気温は34度。闇雲に歩き回って探すには、なかなか危険な暑さである。

可愛い和菓子を探しているはずなのに、先にこちらが蒸し菓子になりそうだ。

津和野の老舗和菓子店「三松堂」で笑小巻を発見

津和野の町を歩いていると、年季の入った老舗感満載の菓子屋さんをいくつか見つけた。

ただ、ぱっと見た感じでは「可愛い和菓子」が売られているかどうかは分からない。

そもそも「可愛い」かどうかは主観によるものなので、極端な話、こちらが可愛いと思えば何でも良いのではないか。そう考え始めるとミッションの定義が崩壊する。旅のルールというのは案外もろい。

そんなことを考えながら10分ほど歩いていると、「三松堂」という和菓子屋を発見した。

このお店では、津和野銘菓「源氏巻」をアレンジした「笑小巻」を販売している。

通常は表面に笑顔の焼き印が押されているようだが、季節によってさまざまな模様の焼き印があるらしい。

今回は季節限定バージョンの「源氏巻」を購入してみることにした。

SLやまぐち、鷺舞、鯉など津和野の名物が絵柄になっている。可愛いといえば可愛いのではないだろうか。
というわけで、津和野ミッションは無事クリアである。

短時間でも津和野の町歩きは楽しい

津和野は、石畳や白壁、古い町並みが残る風情ある町だ。その情緒ある昔ながらの街並みは「津和野百景図」にも絵画として残されており、日本遺産に登録されている。

今回は乗り換え時間の都合で、ゆっくり観光することはできなかったが、少し歩いただけでも雰囲気の良さは伝わってくる。

津和野町日本遺産センターにも少し立ち寄り、津和野の歴史に触れることができた。

本当なら、太皷谷稲成神社や殿町通りなどもじっくり見て回りたいところだが、今回はあくまで乗り換えの合間の短時間散策。

次に来るときは、津和野だけで半日くらい時間を取りたい。

津和野駅でアイスを食べながら列車を待つ

出雲方面行きの列車の時間が近づいてきたので、来た道を引き返して津和野駅へ戻る。

駅に着いたら、売店でアイスを買って列車の到着を待つ。

たった30分ほど歩いただけなのに、熱中症になりそうな暑さだった。旅先での夏の町歩きは、楽しいが油断ならない。

こうして、鹿児島から新山口、そしてSLやまぐちで津和野へ向かう旅の前半戦が終了。

目的地はまだ鳥取県境港。水木しげるロードは、まだまだ遠い。

しかし、こういう寄り道こそが電車旅の醍醐味なのだと思う。

効率だけを考えれば、もっと早い行き方はあるのかもしれない。だが、SLに乗り、駅弁を食べ、津和野で和菓子を探す時間は、きっとこの旅の記憶に残る。

旅は目的地だけではなく、途中も含めて旅なのだ。

スーパーおきに乗って出雲へ

投稿者プロフィール

たった
たった
神奈川から鹿児島に移住した当サイト管理人兼WEBデザイナー。カレーとラーメンと焼肉や珍しいご当地料理が好き。週末はイベントやお祭りに出向いたり、小学生の娘と一緒にポケモンをしながら街をブラブラ歩く。最近はドラクエウォークもやってます。
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https://kagoweb.net/topics/hot-issue/7879/


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